今や全国どこでも見かけるようになった「家系ラーメン」。

しかし、その歴史をさかのぼっていくと、一軒のラーメン屋にたどり着きます。

それが横浜の「吉村家」です。

吉村家で修業した弟子が独立し、その店でさらに弟子が育ち、また新しいラーメン店が誕生する。

この繰り返しによって、家系ラーメンは全国へ広がっていきました。

「吉村家からどんなラーメン店が生まれた?」

「王道家や六角家も吉村家の系譜?」

「直系と弟子の店は何が違う?」

など気になったので、今回は2026年現在の情報をもとに「吉村家の系譜」を調べてみました!

家系ラーメンの始まりは1974年の「吉村家」

家系ラーメンの歴史は1974年に始まります。

創業者の吉村実さんが横浜市磯子区・新杉田にオープンしたのが「吉村家」。

豚骨醤油スープに鶏油を浮かべ、太めの麺と海苔、ほうれん草、チャーシューを組み合わせたスタイルが、その後の家系ラーメンの原型になりました。

吉村家はやがて大人気店となり、そこで修業した人たちが独立。

さらに独立店から新たな弟子が生まれることで、巨大な「家系ラーメンの家系図」が作られていきます。

吉村家の系譜を簡単に表すと?

かなり大まかに整理すると、

吉村家

直系・弟子・独立店

さらにそこで修業した店主が独立

その店からまた新しい店が誕生

という流れです。

これが何十年も繰り返された結果、「吉村家から何代離れているのか分からない」というほど巨大な系譜になりました。

そのため家系ラーメンでは、単純な「系列会社」というよりも「どこで修業したか」という師弟関係が非常に重要です。

現在の吉村家直系

まず最も分かりやすいのが、現在も「吉村家直系」を掲げている店舗。

2026年現在では主に、

杉田家
はじめ家
高松家
厚木家
上越家
末廣家
内田家
環2家

があります。

杉田家公式サイトでは「家系総本山吉村家直系1号店」を掲げ、現在は新杉田・千葉祐光・千葉駅前の3店舗を展開しています。

環2家も公式サイトで「横浜家系総本山 吉村家直系店」と明記されています。

このあたりが現在の吉村家の「本流」と言えるでしょう。

吉村家直系1号店「杉田家」

吉村家の系譜を語るなら、まず外せないのが杉田家。

1999年に吉村家創業の地である新杉田にオープンしました。

現在も公式サイトで「家系総本山吉村家直系1号店」と明記されています。

吉村家が横浜駅エリアへ移転したあと、その新杉田の地で吉村家の流れを継いだ存在が杉田家というのも興味深いところです。

現在では千葉にも進出しており、杉田家自体がひとつの有名ブランドになっています。

吉村家から王道家へ

吉村家の系譜を語るうえで、現在最も大きな枝のひとつと言えるのが「王道家」。

王道家店主の清水裕正さんは吉村家で修業。

王道家は以前、吉村家直系として知られていました。

しかし、その後吉村家直系を離れています。

清水店主は王道家公式サイトの「直系を離れた本当の理由」という記事で、吉村家での修業経験や、直系を離れた経緯について自ら説明しています。

つまり現在の関係を簡単に整理すると、

吉村家

清水店主が修業

王道家

現在は独自の系譜を形成

という形です。

王道家からさらに全国へ

王道家は独立したあと、そこで多くの修業生を育てました。

2026年現在、王道家公式サイトにはグループ店舗として、

神道家
とらきち家
熊田家
王道之印
たつ家
王道いしい
稲葉家
クックら

などが掲載されています。

さらに「王道家直伝 との丸家」のように、王道家の味を掲げながら複数店舗を展開するブランドも存在します。

つまり吉村家から始まった一本の枝が、

吉村家

王道家

各地の王道家系店舗

へと一気に広がったことになります。

これだけでも巨大な家系図になりますね。

本牧家も家系ラーメンの歴史で重要

吉村家初期の系譜を語るうえで外せないのが「本牧家」。

家系ラーメンがまだ全国区になる前から存在した老舗で、吉村家から広がった初期の系譜として知られています。

そして本牧家の流れから、さらに別の有名店が誕生していきます。

家系ラーメンの歴史は「吉村家から直接独立した店」だけを見るのではなく、「その弟子、そのまた弟子」と追いかけることが重要です。

六角家も巨大な系譜を生んだ

家系ラーメン史で非常に重要なのが「六角家」。

1990年代には家系ラーメンを全国へ知らしめた代表的な存在のひとつとなりました。

特に1994年の新横浜ラーメン博物館開業時に出店したことで、家系ラーメンが横浜ローカルから全国的に知られる大きなきっかけになったとされています。

六角家からも数多くの店が生まれたため、現在の家系ラーメンを調べていると「六角家系」の店にたどり着くことが少なくありません。

直系ではない=吉村家と無関係、ではない

家系ラーメンを調べるときに一番ややこしいのがここです。

「吉村家直系ではない」

からといって、

「吉村家の系譜ではない」

とは限りません。

例えば王道家は現在吉村家直系ではありませんが、清水店主が吉村家で修業しているため、歴史的な系譜としては明確につながっています。王道家公式自身も吉村家での修業について詳しく記しています。

また、直系店から修業生が独立した場合、

吉村家

直系店A

独立店B

という形になります。

Bは吉村家の「直系」ではありませんが、「吉村家の系譜」に入ると考えることができます。

「直系」「系列」「系譜」は分けて考えた方がいい

家系ラーメンを調べていると、

直系
系列
系譜
暖簾分け
独立店
出身店

という言葉がたくさん出てきます。

これらは必ずしも同じ意味ではありません。

特に「系列」という言葉は、同じ会社が運営している店という意味で使われることもあれば、「店主がそこで修業した」という程度の意味で使われることもあります。

そのためこの記事では「誰がどこで修業したのか」というつながりを中心に「系譜」として考えています。

吉村家→王道家の系譜が現在かなり大きい

現在の家系ラーメン界で特に面白いのが王道家系です。

王道家公式サイトには、現在も全国から修業生の応募があることや、独立を支援する制度について掲載されています。

修業期間として1~3年を想定し、独立資金の融資制度まで用意しています。

つまり王道家は単に一軒の人気ラーメン店ではなく、「次世代の家系ラーメン店主を生み出す場所」になっているわけです。

吉村家が弟子を育てたことで家系ラーメンが全国へ広がったように、現在は王道家からさらに新しい世代が生まれているのが面白いですね。

吉村家の系譜は一本の線ではない!

家系ラーメンの系譜を調べて分かったのは、単純な一本の家系図では表せないということ。

イメージとしては大きな木に近いです。

一番根元に吉村家。

そこから、

杉田家など現在の直系
王道家につながる枝
本牧家につながる枝
六角家につながる枝

などが伸びます。

そして、その枝からさらに何十、何百というラーメン店が生まれています。

全国で「○○家」というラーメン店を見かける理由も、この歴史を知ると少し分かる気がします。

資本系家系ラーメンとの違いも面白い

現在は大規模チェーンによる「横浜家系ラーメン」も全国に多数存在します。

これらの中には吉村家での修業や師弟関係を持たず、家系ラーメンという「スタイル」を採用している店舗もあります。

一方、吉村家から続く系譜の店は、

「どの店で修業したか」

「誰の弟子なのか」

という職人的なつながりが強いのが特徴です。

だからこそ家系ファンの間では「この店の修行先はどこ?」という話が盛り上がるのでしょう。

まとめ:吉村家から始まった系譜は全国へ!

今回は「吉村家の系譜」について調べてみました。

1974年に横浜・新杉田で始まった一軒のラーメン店。

そこから弟子たちが独立し、

杉田家
厚木家
はじめ家
高松家
上越家
末廣家
内田家
環2家

といった現在の直系店が誕生。

さらに歴史を広げれば、

王道家
本牧家
六角家

などを経由して、数え切れないほどのラーメン店へつながっていきます。

特に「吉村家→王道家→各地の人気店」という系譜は、現在進行形でさらに大きくなっています。

家系ラーメンを食べるときは、味だけでなく「この店はどこから生まれたのか?」を調べてみると、さらに楽しめそうですね!