2026年夏の甲子園には、札幌日大、佐野日大、東海大甲府、立命館宇治など、大学とのつながりをイメージしやすい高校が数多く出場しています。

では、出場49校のうち「大学付属高校」は実際に何校あるのでしょうか。

調べてみると、「付属」の定義によって校数が変わることが分かりました。

そこで今回は、

  • 大学の付属・準付属・系属高校
  • 同じ学校法人などに系列大学がある高校
  • 系列大学への内部進学・推薦制度

に分けて整理します。

【結論】狭い意味の大学付属校は8校、系列大学まで含めると15校

2026年夏の甲子園出場49校のうち、本記事の基準では次の結果となりました。

分類校数
付属・附属・準付属・系属として位置づけられる高校8校
同一法人などの系列大学まで含めた高校15校
出場校全体49校

そのため、「大学付属高校は何校?」への答えは、狭い意味では8校

さらに、同じ学校法人などに系列大学を持つ高校まで含めると、15校です。

この記事では単に大学と連携協定があるだけの高校は、「系列大学あり」には含めていません。

夏の甲子園2026・大学付属&系列高校15校一覧

高校系列・関係大学関係
札幌日大日本大学付属・準付属系
青森山田青森大学系列
東日大昌平東日本国際大学附属
佐野日大日本大学付属・準付属系
健大高崎高崎健康福祉大学系列
花咲徳栄平成国際大学系列
東海大甲府東海大学付属
拓大紅陵拓殖大学系属
松商学園松本大学系列
遊学館金城大学系列
聖隷クリストファー聖隷クリストファー大学系列
立命館宇治立命館大学・立命館アジア太平洋大学附属
天理天理大学系列
立正大淞南立正大学準付属
長崎日大日本大学付属・準付属系

青森山田と青森大学、花咲徳栄と平成国際大学、松商学園と松本大学などは、それぞれ学校法人・学園グループとして関係を持っています。

また、遊学館は金城大学などと同じ金城学園、聖隷クリストファー高校と聖隷クリストファー大学も同じ学校法人によって運営されています。

天理高校の運営法人も学校法人天理大学です。

狭い意味での「大学付属・準付属・系属」は8校

今回、狭い意味で大学付属系として数えたのは次の8校です。

  1. 札幌日大
  2. 東日大昌平
  3. 佐野日大
  4. 東海大甲府
  5. 拓大紅陵
  6. 立命館宇治
  7. 立正大淞南
  8. 長崎日大

「大学名が学校名に入っているか」だけではなく、学校側・大学側が付属校、準付属校、系属校などとして位置づけているかを基準にしています。

そのため、学校名に系列大学の名前が入っていない立命館宇治もこちらに含めています。

逆に、大学との関係が深くても、「系列校」という位置づけにとどまる学校は別枠としました。

日本大学系列は3校出場

2026年夏の甲子園では、日本大学の付属高等学校等に位置づけられる学校が3校出場しています。

  • 札幌日大
  • 佐野日大
  • 長崎日大

日本大学側からも、2026年夏の甲子園に札幌日本大学、佐野日本大学、長崎日本大学の3校が出場していることが案内されています。

日本大学への進学は「全員自動」ではない

日大系列高校だからといって、卒業すれば全員が無条件で日本大学へ進めるわけではありません。

付属高校生向けには「基礎学力到達度テスト」などを利用した推薦制度があり、成績や希望学部、選考条件などを踏まえて進学先が決まります。

札幌日大、佐野日大、長崎日大でも、日本大学への推薦進学制度が案内されています。

一般の高校から日本大学を受験する場合とは違う進学ルートが用意されていることが、付属校の大きな特徴です。

健大高崎は系列大学への特別選抜あり

健大高崎は、高崎健康福祉大学と同じ系列にある高校です。

系列校ならではの特別選抜が設けられ、条件を満たした場合には入学金に関する優遇制度も案内されています。

ただし、こちらも「高校に入れば大学まで自動的に進学できる」という意味ではありません。

本人の希望や成績、大学側の選抜条件などを満たす必要があります。

東海大甲府は東海大学への付属推薦制度

東海大甲府は、その名の通り東海大学の付属高校です。

東海大学への付属推薦制度があり、大学との連携を生かした進路選択ができます。

学校側では、付属推薦制度を利用した東海大学への進学について案内しており、一般受験とは異なる大きなメリットのひとつになっています。

大学の学部数が多いため、系列大学の中で幅広い分野を選びやすい点も特徴です。

立命館宇治は立命館大学・APUへの内部進学が多い

大学付属校らしい進路が特に分かりやすいのが立命館宇治です。

立命館大学や立命館アジア太平洋大学への内部進学ルートがあり、多くの生徒が立命館系列の大学へ進学しています。

学校が公表している進路データでは、立命館大学への進学者が非常に多く、APUへの内部進学者も確認できます。

「付属高校から系列大学へ進む」という進路を重視する家庭にとっては、分かりやすい一貫教育型の学校といえます。

立正大淞南は立正大学の準付属校

島根代表の立正大淞南は、立正大学の準付属校です。

立正大学の各学部への特別推薦枠が設けられています。

高校野球では島根の強豪として知られる学校ですが、進路面では系列大学への推薦という選択肢も持っています。

遊学館は金城大学への独自推薦制度が充実

遊学館は金城大学・金城大学短期大学部などと同じ金城学園の学校です。

特に「金城大学コース」では、遊学館の生徒を対象にした独自の推薦入試制度があり、学校側は校内推薦入試について「ほぼ全員が希望通りに合格」と案内しています。

高校と大学の交流授業や体験授業なども行われており、「系列大学がある高校」のメリットを生かした進路設計がされています。

系列大学があっても進学は自由

大学系列の高校というと、「卒業後は系列大学へ行く人ばかりなのでは?」と思うかもしれません。

しかし、実際は学校によって大きく異なります。

系列大学への進学を積極的に利用する学校もあれば、

  • 国公立大学
  • 難関私立大学
  • 医学部
  • 他大学の総合型選抜
  • スポーツ推薦

など、外部大学への進学を重視する学校もあります。

系列大学があることは「進路が決められている」というより、進学先の選択肢がひとつ増えると考えた方が分かりやすいでしょう。

「大学と連携している高校」は系列校とは別にした

今回の集計で注意したのが、「系列」と「連携」の違いです。

大学と教育連携協定を結んでいたり、特別な推薦制度を設けたりしていても、現在は別の学校法人というケースがあります。

たとえば三重高校は中京大学と連携協定を結び、「三重高等学校特別推薦入試」が設けられています。

しかし現在は別法人のため、今回の「系列大学を持つ15校」には含めていません。

霞ケ浦も國學院大學との法人間教育連携協定がありますが、大学付属・系列校としてはカウントしていません。

こうした学校まで「大学付属」に含めると校数が大きく変わるため、記事を見る際には定義を確認する必要があります。

大学付属高校でも「内部進学=無条件」ではない

もうひとつ注意したいのが、「内部進学」という言葉です。

大学付属・系列高校であっても、

  • 高校での成績
  • 校内選考
  • 基礎学力試験
  • 出席状況
  • 希望学部の定員
  • 面接や小論文
  • 大学ごとの推薦条件

などが設定されていることがあります。

「付属高校に合格すれば、希望する学部へ必ず進学できる」という意味ではありません。

特に医学部や人気学部などは競争になるケースもあるため、実際に進学を考える場合は、その年度の募集要項や校内推薦基準を確認する必要があります。

まとめ

2026年夏の甲子園出場49校について大学との系列関係を調べた結果、本記事の基準では次のようになりました。

  • 狭い意味の大学付属・準付属・系属高校:8校
  • 同一法人などの系列大学まで含めると:15校
  • 日本大学系列は札幌日大・佐野日大・長崎日大の3校
  • 東海大甲府には東海大学への付属推薦制度
  • 立命館宇治は立命館大学・APUへの内部進学が多い
  • 健大高崎や遊学館などにも系列校ならではの推薦制度がある
  • 系列校でも大学への進学が無条件で保証されるわけではない
  • 大学との「教育連携」だけの場合は系列校とは別に分類

甲子園では野球の強さに注目が集まりますが、学校選びの視点では、その先の大学進学まで見てみると各校の特色がよりはっきりします。

「高校野球を続けながら大学進学も考えたい」という選手にとって、系列大学や内部推薦制度の存在は進路を考えるうえで大きなポイントになりそうです。

※学校・大学の関係や推薦制度は2026年8月時点の情報をもとに整理しています。推薦条件や制度は年度によって変更される場合があります。