2026年8月5日に開幕する第108回全国高等学校野球選手権大会。

真夏の甲子園で、近年すっかり定着したのが、

「クーリングタイム」

です。

テレビ中継を見ていると、

「5回が終わったのに、なかなか6回が始まらない」

「選手がベンチ裏へ移動しているけど何をしている?」

「クーリングタイムは10分?8分?」

と疑問に思う人もいるでしょう。

結論からいうと、2026年夏の甲子園では、

5回終了後に8分間のクーリングタイム

が設けられます。

選手は単にベンチで休むのではありません。

冷房の効いたスペースへ移動し、

  • 身体を冷やす
  • 水分や電解質を補給する
  • アイススラリーを摂取する
  • 手のひらや首を冷却する
  • 必要に応じてユニフォームを着替える

など、本格的な熱中症対策を行います。

今回は2026年夏の甲子園で実施されるクーリングタイムについて、時間、実施タイミング、選手が何をするのかまで詳しく解説します。


結論|2026年のクーリングタイムは8分

まずポイントをまとめます。

項目内容
実施タイミング5回終了後
時間8分間
主な目的熱中症・深部体温上昇の予防
場所ベンチ裏の冷房付きスペース
主な内容冷却・水分補給・体調確認・着替え
導入2023年夏
導入当初10分間
現在8分間

2023年夏の甲子園で導入された当初は10分間でした。

その後、運用や冷却効果などを検証し、2025年夏から8分間に短縮。

2026年大会でも8分間のクーリングタイムが行われます。


クーリングタイムはいつ行われる?

基本的には、

5回終了後

です。

通常の試合なら、

5回裏終了

攻守交代

6回表

と進みます。

しかし夏の甲子園では、ここにクーリングタイムが入ります。

野球は9回までなので、ちょうど試合の中間地点。

選手にとっては、

事実上のハーフタイム

に近い時間になっています。


「気温35度以上」などの実施条件はある?

「気温が何度を超えたら実施するの?」

と気になる人もいるでしょう。

2026年夏の甲子園では、基本的に大会の暑さ対策として、

5回終了後にクーリングタイムを設ける

という運用です。

そのため、

「気温35度以上の試合だけ」

「暑さ指数が一定値を超えた時だけ」

と単純に考える制度ではありません。

ただし地方大会については、各都道府県高野連によって暑さ対策の運用が異なる場合があります。

給水タイムを増やす大会。

試合開始時間を変更する大会。

2部制を採用する大会。

など、地域や球場によって対応はさまざまです。


選手は8分間で何をする?

ここが一番気になるところです。

クーリングタイム中、選手は単に座って水を飲んでいるわけではありません。

ベンチ裏などに設けられた冷房の効いたスペースへ移動し、身体を積極的に冷却します。


① 身体の状態を確認

まず重要なのが体調チェックです。

真夏のグラウンドでは、本人が、

「まだ大丈夫」

と思っていても身体内部の温度が上昇している可能性があります。

特に、

  • 投手
  • 捕手
  • 長時間守備についている選手
  • 全力疾走を繰り返した選手

などは身体への負担が大きくなります。

選手の様子を確認し、異変を早い段階で発見することもクーリングタイムの目的です。


② 手のひらを冷やす

熱中症対策で注目されているのが、

手のひらの冷却

です。

冷たいペットボトルなどを握り、手のひらから身体を冷やします。

手のひらには熱を逃がすうえで重要な血管があるため、効率的な冷却方法の一つとされています。


③ 首周辺を冷却

首周辺も冷やします。

ネッククーラー。

冷却材。

冷たいタオル。

などを使うことで、身体にたまった熱を下げます。


④ アイススラリーを摂取

近年の暑さ対策でよく聞くようになったのが、

アイススラリー

です。

細かな氷と液体を混ぜたシャーベット状の飲料で、身体を内側から冷やすことを目的としています。

一般的な冷たい飲料よりも、深部体温の上昇を抑える目的で利用されます。


⑤ スポーツドリンクや経口補水液

もちろん水分補給も重要です。

汗によって失われるのは水分だけではありません。

塩分。

ナトリウム。

電解質。

なども失われます。

そのためスポーツドリンクや経口補水液などを利用し、身体の状態を整えます。


ユニフォームも着替えられる

意外と知られていないのが、

ユニフォームの着替え

です。

夏の甲子園では、5回を終えた時点でユニフォームが汗でびっしょりになることもあります。

そのため必要に応じて、

アンダーシャツ。

ユニフォーム。

などを交換できます。

選手の背番号も、着替えに対応できるよう複数用意されます。

汗で濡れたウェアから乾いたウェアへ着替えることも、暑さ対策の一つです。


なぜ10分から8分になった?

クーリングタイムが初めて導入された2023年夏は、

10分間

でした。

しかし現在は8分間。

「暑いのだから長い方がいいのでは?」

と思うかもしれません。

しかし長く休みすぎると、

身体が冷えすぎる。

筋肉が硬くなる。

投手の肩が冷える。

試合のリズムが切れる。

といった問題もあります。

そこで冷却効果を確保しながら、試合再開にも対応しやすい時間として8分間が採用されています。


投手には難しい8分間?

クーリングタイムの影響を特に受ける可能性があるのが投手です。

例えば5回まで、

被安打2。

無失点。

テンポよく投げている。

そんな投手でも、一度マウンドを離れます。

そこから、

身体を冷やす

水分補給

休憩

再び肩を作る

6回へ

という流れになります。

つまり投手にとっては、

暑さ対策と同時に、リズムを切らさないこと

も重要です。

クーリングタイム後の6回に突然制球を乱す投手が出ても不思議ではありません。


監督にも作戦を考える時間になる

8分間は選手を冷やす時間ですが、試合の戦術にも影響します。

5回終了時点で、

相手投手をどう攻略するか。

継投するか。

DHをどう使うか。

代打を送るか。

守備位置を変えるか。

などを整理できます。

そのため2026年の高校野球では、

5回までの前半戦と6回以降の後半戦

に分けて試合を見ると面白いでしょう。


2026年は試合開始時間そのものも暑さ対策

2026年はクーリングタイムだけでなく、試合日程そのものも暑さを避ける形になっています。

大会初日の8月5日は、

16時 開会式
17時30分 札幌日大vs仙台育英

の1試合のみ。

8月6日も夕方から2試合。

そして8月7日から12日は、

8時
13時30分
16時
18時30分

という時間帯で試合が行われます。

特に正午前後の最も暑い時間帯を避ける工夫が強化されています。


クーリングタイムとクーリングダウンは違う

名前が似ているので注意しましょう。

クーリングタイム

試合中。

5回終了後。

8分間。

クーリングダウン

試合終了後。

身体を休め、疲労回復や故障防止につなげる時間です。

選手は試合終了後もすぐに帰るのではなく、身体を冷やしたり、状態を確認したりします。


なぜ高校野球でここまで暑さ対策が必要?

昔の甲子園と現在では、夏の暑さの状況が大きく違います。

高温。

強い日差し。

湿度。

長時間の試合。

そこに、

投球。

全力疾走。

防具をつける捕手。

などの運動負荷が加わります。

さらに危険なのは選手だけではありません。

審判。

監督。

吹奏楽部。

応援団。

観客。

大会スタッフ。

も暑さの影響を受けます。

高校野球を夏に続ける以上、

試合を成立させることと同時に、選手や観客の安全を守ること

が重要になっています。


まとめ|5回終了後に8分間

2026年夏の甲子園のクーリングタイムは、

5回終了後。

時間は、

8分間。

です。

選手は冷房の効いたスペースへ移動し、

  • 身体の状態を確認
  • 手のひらを冷却
  • 首周辺を冷却
  • アイススラリーを摂取
  • 水分・電解質を補給
  • 必要に応じてユニフォームを着替える

などの暑さ対策を行います。

2023年に10分間でスタートし、現在は8分間。

単なる休憩ではありません。

2026年夏の甲子園で5回が終わったら、

「選手はいま身体を冷やしている」

ということを覚えておくと、試合中継をさらに理解しやすくなるでしょう。