2026年夏の甲子園には、全国49代表から980人がベンチ入りします。

その980人の出身中学校を調べていくと、学校によって選手の集まり方が大きく違うことが分かります。

20人全員が地元の中学校出身という高校がある一方、

20人中19人が県外中学校出身

という高校もあります。

そこで今回は、

県外中学出身選手が多い高校ランキング

を作成しました。

最初に基準を明確にしておきます。

この記事でいう「県外出身」は、

代表校の都道府県と出身中学校所在地が異なる選手

です。

出生地ではありません。

北海道は道内を地元。

東東京・西東京はどちらも東京都内を地元として計算しています。

そのため、より正確には、

「県外中学出身選手ランキング」

です。

全国大会では1校20人以内が登録されます。


結論|県外中学出身は431人

2026年夏の全国大会登録980人を集計すると、

県外中学出身 431人

地元中学出身 549人

でした。

割合は、

県外44.0%。

約2.3人に1人が、高校所在地とは異なる都道府県の中学校出身という結果です。


全49校 県外出身選手ランキング

順位高校県外地元県外率
1立正大淞南19195%
2高川学園18290%
3鶴岡東17385%
3仙台育英17385%
3中京17385%
3鳥取城北17385%
3神村学園17385%
8東海大甲府16480%
8明徳義塾16480%
8有明16480%
11健大高崎15575%
11敦賀気比15575%
11聖隷クリストファー15575%
14霞ケ浦14670%
14花咲徳栄14670%
16青森山田13765%
16花巻東13765%
16天理13765%
19佐野日大12860%
19横浜12860%
19智辯和歌山12860%
22東日大昌平11955%
22日南学園11955%
24三重101050%
25拓大紅陵91145%
26履正社81240%
26岡山学芸館81240%
26立命館宇治81240%
26長崎日大81240%
26鳴門渦潮81240%
31英明71335%
32遊学館61430%
33日本文理51525%
33関東第一51525%
35享栄31715%
35沖縄尚学31715%
37八王子実践1195%
37松商学園1195%
371195%
40白樺学園0200%
40札幌日大0200%
40横手0200%
40高岡商0200%
40八幡商0200%
40福山0200%
40新田0200%
40東筑0200%
40佐賀商0200%
40大分商0200%

※当サイト「全49校ベンチ入りメンバー一覧」の2026年8月4日時点登録データを再集計。


1位 立正大淞南|県外19人

1位は島根代表、

立正大淞南。

20人中、

19人が県外中学出身。

地元・島根県内中学出身は1人です。

県外率は、

95%。

大阪。

沖縄。

静岡。

福岡。

奈良。

神奈川。

など、非常に幅広い地域から選手が集まっています。

特に沖縄県内中学出身者が複数いるのも特徴的です。

全国から選手が集まる学校の代表格といえます。


2位 高川学園|県外18人

山口代表・高川学園は、

18人が県外中学出身。

地元山口県内中学出身は2人。

県外率90%です。

広島。

大阪。

奈良。

香川。

福岡。

岡山。

三重。

など、西日本を中心に幅広い地域から選手が集まっています。

甲子園常連となりつつある高川学園の全国的な選手獲得力が数字に表れています。


3位グループは17人

県外中学出身17人、県外率85%で並んだのが、

鶴岡東。

仙台育英。

中京。

鳥取城北。

神村学園。

です。

同じ85%でも、集まる地域は学校によってまったく違います。


仙台育英|全国11地域から選手

仙台育英の宮城県内中学出身は3人。

残る17人は、

愛知。

兵庫。

岩手。

埼玉。

三重。

茨城。

北海道。

千葉。

秋田。

群馬。

静岡。

など。

かなり広域から集まっています。

東北だけで選手を集めている学校ではありません。

2022年に東北勢初の夏全国制覇を達成し、現在では全国の中学生にとって進学先候補となる強豪校へ成長したことが背景にあると考えられます。


神村学園|鹿児島3人、県外17人

神村学園も県外率85%。

鹿児島県内中学出身は3人です。

福岡。

兵庫。

佐賀。

熊本。

宮崎。

沖縄。

長崎。

など、特に九州・西日本から多くの選手が集まっています。

神村学園は近年、甲子園でも上位進出を続けています。

甲子園での実績が、さらに有望選手を呼び込む好循環につながっている可能性があります。


鳥取城北|鳥取3人、県外17人

鳥取城北も地元3人。

県外17人。

大阪。

広島。

島根。

京都。

福岡。

などが中心です。

鳥取県は人口規模が小さいため、県内選手だけで大規模な競争環境を作るのが難しいという地域事情もあります。

県境を越えて選手が集まることが、チーム作りの一つの特徴になっています。


中京|岐阜県内は3人

岐阜代表・中京も、

県外17人。

岐阜県内中学出身は3人です。

大阪。

愛知。

滋賀。

兵庫。

東京。

奈良。

など。

特に大阪・愛知方面からの選手が多く、東海と関西の中間に位置する地理的特徴も見えます。


東海大甲府・明徳義塾・有明は16人

県外16人、県外率80%で並ぶのが、

東海大甲府。

明徳義塾。

有明。

です。

東海大甲府は神奈川、大阪、福岡、兵庫、佐賀など。

明徳義塾は福岡、大阪、奈良、兵庫、広島、愛媛、宮崎、千葉など。

有明は福岡勢が非常に多く、山口、長崎、鹿児島などからも選手が集まっています。


横浜は県外12人

優勝候補筆頭クラスの横浜は、

神奈川県内中学出身8人。

県外中学出身12人。

県外率60%でした。

出身地を見ると、

福岡・織田翔希。

佐賀・脇山魁音。

愛知・小野舜友。

埼玉・田島陽翔。

兵庫・川上慧。

熊本・池田聖摩。

大分・林田滉生。

など、全国に広がっています。

ただし小林鉄三郎ら神奈川県内中学出身の有力選手も多く、

地元+全国型

という構成です。


花巻東も13人が県外

花巻東は、

岩手県内7人。

県外13人。

県外率65%。

大谷翔平、菊池雄星を育てたことで全国的な知名度が高まり、現在は岩手県外からも選手が集まる学校になっています。

2026年主将・古城大翔も神奈川県内中学出身です。

一方、赤間史弥や萬谷堅心ら岩手出身の主力もいます。


県外0人は10校

逆に県外中学出身者がゼロなのは、

白樺学園。

札幌日大。

横手。

高岡商。

八幡商。

福山。

新田。

東筑。

佐賀商。

大分商。

の10校です。

つまり、

20人全員が代表地域内中学出身。

県外選手が多い強豪校だけが甲子園へ出場しているわけではありません。


私立=県外多数とは限らない

興味深いのは、

私立高校だから県外選手が多いとは限らない

ことです。

札幌日大は20人全員北海道。

八王子実践も19人が東京。

享栄は17人が愛知。

沖縄尚学も17人が沖縄。

一方で県立・公立でも県境を越えた進学が完全にゼロとは限りません。

学校種別だけではチーム構成は説明できません。


「野球留学」という言葉だけでは語れない

県外中学校から高校へ進学した理由は選手によって違います。

野球。

指導者。

進学。

寮。

親の転勤。

家族の事情。

学校への憧れ。

甲子園への目標。

出生地が高校所在地の県でも、中学だけ県外だったケースも考えられます。

そのため、

県外中学出身=すべて「野球留学」

と断定することはできません。

この記事では価値判断をせず、公開されている出身中学所在地だけを数字として比較しています。


県外選手が多いと強い?

2026年を見ると、優勝候補には、

仙台育英85%。

健大高崎75%。

神村学園85%。

横浜60%。

智辯和歌山60%。

など県外率が高い学校があります。

しかし前年夏王者・沖縄尚学は県外率15%。

享栄も15%。

地元100%の学校も甲子園代表です。

したがって、

県外率と戦力は別物。

選手がどこから来たかより、その3年間でどう成長したかが勝敗を決めます。


全体では県外率44.0%

全980人のうち、

県外中学出身431人。

地元中学出身549人。

県外率は44.0%でした。

チーム単位では、

95%から0%。

非常に大きな差があります。

この数字こそ、現代高校野球の多様性を表しているといえるでしょう。


まとめ|最多は立正大淞南19人

2026年夏の甲子園で県外中学出身選手が最も多いのは、

立正大淞南の19人。

2位が高川学園18人。

続いて、

鶴岡東。

仙台育英。

中京。

鳥取城北。

神村学園。

が17人です。

一方で県外0人の学校も10校。

全国から選手が集まる強豪。

地域の選手で甲子園へ挑む学校。

その中間型。

2026年甲子園には、さまざまなチーム作りがあります。

選手の出身中学を知ると、

「なぜこの選手がこの高校を選んだのか」

という新しい物語も見えてきます。