「AIは過去のデータ分析は最強だ。でも、今の直前気配までは分からないだろう?」
ボートレース(競艇)ファンの多くが抱くこの疑問。

結論から言えば、それは正解です。
2026年の現在、画像認識技術は飛躍的に向上しましたが、ことボートレースの「展示航走(直前練習)」の解析に関しては、AIはまだベテランファンの「眼力」に追いついていません。

当サイト「AI予想パビリオン」が、なぜAIは展示航走を目視できないのか、そしてなぜそこが「人間がAIに勝てる唯一にして最大の隙」なのかを技術的視点から解説します。

【AI予想パビリオン:免責事項】

  • 記事の性質:本記事は、コンピュータビジョン(画像認識)技術の現状と、公営競技のライブデータ処理の限界に基づいた技術的分析記事です。
  • リスクについて:展示航走の判断は個人の感覚による部分が大きく、結果を保証するものではありません。舟券購入は自己責任で行ってください。

AIが見ているのは「映像」ではなく「数字」だけ

多くのAI予想サイトが「直前情報も加味!」と謳っていますが、騙されてはいけません。
彼らが読み込んでいるのは、公式サイトで発表される「展示タイム(数値)」だけです。

「6.70」と「6.75」の差はわかるが…

AIは数字の比較は得意です。「展示タイムが良い=直線が速い」というロジックで評価値を上げます。
しかし、ボートレースの勝敗を分けるのは直線だけではありません。
本当に重要なのは、数字には表れない「周り足(ターンの押し感)」「乗り心地(バタつき)」です。

現在の一般的なAIは、YouTubeのライブ映像を見て「あ、3号艇のターンが流れたな」と判断することはできません。
つまり、「数字には出ていないが、映像を見れば明らかに調子が悪い」という選手を、AIは高評価したまま買い目に出してしまうのです。

なぜAIは「ターン」を解析できないのか?

「自動運転の車が走れる時代なんだから、ボートの動きくらい解析できるでしょ?」
そう思うかもしれませんが、水面にはAIが苦手な「不確定要素」が多すぎます。

要素AIの壁(技術的課題)人間の眼(アナログ)
水面の変化水しぶきや波の乱反射で、ボートの正確な軌道を追跡(トラッキング)できない。「今日は波が高いから、乗りづらそうだな」と感覚で修正できる。
掛かり(グリップ)映像からは「横滑りしているのか、意図的に流しているのか」区別がつかない。「サイドが掛かっていない」「舟が暴れている」という違和感を察知できる。
選手の意思「本気で握ったのか、流して走ったのか」文脈が読めない。「今の展示、隠してるな(三味線を弾いている)」と駆け引きを読める。

2026年、まだ人間が勝てる「唯一の聖域」

AIは「過去データ(勝率、モーター連対率)」と「直前数値(展示タイム、オッズ)」の処理においては、人間を遥かに凌駕しています。
しかし、「非言語情報(ニュアンス)」の処理においては、まだ赤ん坊レベルです。

「違和感」こそが万舟券の正体

例えば、AIが「1号艇・A1級・勝率7.00」というデータを見て、鉄板の◎(本命)を打ったとします。
しかし、展示航走を見たあなたは気付きます。
「あれ? 1号艇、ターン回った後に舟がバタついて、前に進んでないぞ?」

この「違和感」こそが、AIには絶対に見えない死角です。
AIはデータ通りに1号艇を買いますが、展示を見たあなただけは、1号艇を外した高配当を狙い撃ちできるのです。

まとめ:AIを「下ごしらえ」に使え

AIにボートレース予想の全てを委ねるのは、「目隠しをして運転する」のと同じくらい危険です。
賢いAIとの付き合い方はこうです。

  1. 前日予想はAIに任せる:膨大な過去データから、候補となる選手を絞り込ませる(下ごしらえ)。
  2. 直前判断は人間がやる:展示航走を自分の目で見て、AIの推奨馬が本当に走れているか「最終チェック」をする。

「データはAI、眼は人間」
この役割分担ができる人だけが、水面の魔術師としてAI時代を生き残ることができます。
モニターの数字ばかり見ていないで、水面を見てください。そこにだけ、AIが拾えなかったお金が落ちています。

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