【AI予想】なぜAI競馬予想は「大穴」を当てられないのか?本命党しか勝てないアルゴリズムの正体
「AI予想を買ったのに、結局1番人気が本命かよ…」
「大穴をズバリ当ててくれる魔法のツールじゃないのか?」
高額なAI予想ソフトや有料noteを購入して、ガチガチの本命決着ばかり推奨されてがっかりした経験はありませんか?
実はそれ、AIの性能が悪いのではありません。
現在のAI(機械学習)の仕組み上、「AIは大穴(万馬券)を狙うのが極めて苦手」という宿命的な弱点があるのです。
当サイト「AI予想パビリオン」が、なぜAIは「本命党」になりがちなのか、そのアルゴリズムの裏側にある不都合な真実を暴露します。
【AI予想パビリオン:免責事項】
- 記事の性質:本記事は、機械学習の学習モデル(損失関数・不均衡データ)の特性に基づいた技術的な解説記事です。特定の予想会社の批判ではありません。
- リスクについて:AIの特性を理解した上で、馬券の購入はご自身の責任において行ってください。
目次
理由1:AIは「正解したい優等生」だから
AIが競馬予想をする際、最も重視する指標は何でしょうか?
多くのモデルでは、「的中率(正解率)」を最大化するようにプログラムされています。
確率論の壁
冷静に考えてみてください。
- 単勝1.5倍のアーモンドアイ:勝つ確率は約50%以上。
- 単勝100倍の無名馬:勝つ確率は約0.8%以下。
「レースの勝者を当てろ」と命令されたAIは、確率論的に最も高い数値を持っている馬、つまり「強い人気馬」を選びます。
AIにとって、来るかどうかわからない大穴を指名することは、テストでわざと間違った答えを書くようなもの。
優秀なAIであればあるほど、リスクを回避し、最も無難な(=ガチガチの)本命馬を推奨する「優等生」になってしまうのです。
理由2:大穴データは「ゴミ(ノイズ)」扱いされる
AIは過去数万レースのデータを学習して賢くなります。
しかし、ここにも罠があります。
過去のデータを見ると、勝った馬の大半は「1〜5番人気」です。
「単勝万馬券の馬が勝ったケース」は、全体のほんの数パーセントしかありません。
多数決の暴力
AIがパターン学習をする際、あまりに事例が少ないレアケース(大波乱)は、「再現性のないノイズ(例外)」として処理され、無視される傾向にあります。
「データに基づけば基づくほど、奇跡は起きない」という結論に達するため、AIは過去の統計通りに「強い馬が勝つ」という結論しか出せなくなるのです。
「大穴を当てるAI」は作れないのか?
もちろん、技術的には可能です。
AIの目的を「的中率」ではなく「回収率」に設定し、「外れてもいいから、当たった時のデカさを優先しろ」と再教育すればいいのです。
しかし、これには大きな副作用があります。
| AIタイプ | 本命党AI(一般的) | 大穴狙いAI(特殊) |
|---|---|---|
| 的中率 | 高い(30〜50%) | 極低(1〜5%) |
| ユーザー心理 | 「よく当たる!」と安心する。 | 「全然当たらない詐欺だ!」と怒る。 |
| ビジネス適性 | 会員が集まりやすい。 | 誰も使い続けられない。 |
つまり、「大穴AI」を作っても、99回外して1回当てるようなツールは、精神的に耐えられず誰も使わないため、市場には「よく当たる本命党AI」ばかりが溢れかえることになるのです。
まとめ:AIは「軸」を決め、人間が「紐」を探せ
AIに「夢」を見させてはいけません。
AIはあくまで「現実(確率)」を計算する冷静なマシンです。
もしあなたがAI予想を使って万馬券を取りたいなら、使い分けが必要です。
- AIの役割:絶対に来そうな「軸馬」や、危険な人気馬の選定。
- 人間の役割:パドックの雰囲気や騎手の勝負気配など、データにない要素で「激走しそうな穴馬」を見つけること。
「AIが本命にした馬」から「自分の直感が囁く穴馬」へ流す。
これこそが、本命党アルゴリズムの弱点を補い、人間がAIを使いこなして高配当を手にするための最適解なのです。







