夏の甲子園――。

正式名称「全国高等学校野球選手権大会」は、1915年に第1回大会が開催されました。

100年以上の歴史の中で、

松坂大輔の横浜。

桑田真澄・清原和博のPL学園。

春夏連覇を達成した大阪桐蔭。

北海道に初めて優勝旗を持ち帰った駒大苫小牧。

東北勢の悲願を達成した仙台育英。

そして2025年の沖縄尚学。

数々の名チームが夏の頂点に立ってきました。

では、

夏の甲子園で最も多く優勝している高校はどこなのでしょうか?

結論は、

中京大中京の7回。

2位は広島商の6回。

3位は松山商、大阪桐蔭の5回です。

さらに都道府県別では、

大阪が14回で全国1位。

和歌山・神奈川・愛知が8回で続いています。

今回は夏の甲子園の歴代優勝校と、学校別・都道府県別の優勝回数をまとめます。


夏の甲子園 学校別優勝回数ランキング

順位高校都道府県夏優勝
1中京大中京愛知7回
2広島商広島6回
3松山商愛媛5回
3大阪桐蔭大阪5回
5PL学園大阪4回
6龍谷大平安京都3回
6智辯和歌山和歌山3回
8以下横浜、天理、帝京、作新学院、日大三、東海大相模、駒大苫小牧、高松商など2回

学校別では中京大中京が7回で最多。広島商6回、松山商と大阪桐蔭5回、PL学園4回と続きます。


1位 中京大中京|夏7回

最多優勝は愛知・中京大中京。

夏7回。

特に戦前の中京商時代には、

1931年。

1932年。

1933年。

と、

史上唯一の夏3連覇

を達成しました。

さらに1937年、1954年、1966年、2009年にも優勝。

時代を超えて頂点に立っています。


2位 広島商|夏6回

2位は広島商。

優勝6回。

1924年。

1929年。

1930年。

1957年。

1973年。

1988年。

「広商野球」と呼ばれる機動力や守備、バントを武器に多くの全国制覇を達成しました。

2026年夏は広島大会決勝で福山に敗れ、甲子園出場はなりませんでした。


大阪桐蔭は現代最強クラスの5回

大阪桐蔭は1991年に夏初優勝。

その後、

2008年。

2012年。

2014年。

2018年。

と優勝しています。

特に2012年、2018年には春夏連覇。

短期間で5回優勝している点では、現代高校野球最大級の強豪といえます。


直近の夏の甲子園歴代優勝校

まず2000年以降を一覧にします。

優勝校都道府県
2025沖縄尚学沖縄
2024京都国際京都
2023慶応神奈川
2022仙台育英宮城
2021智辯和歌山和歌山
2020大会中止
2019履正社大阪
2018大阪桐蔭大阪
2017花咲徳栄埼玉
2016作新学院栃木
2015東海大相模神奈川
2014大阪桐蔭大阪
2013前橋育英群馬
2012大阪桐蔭大阪
2011日大三東京
2010興南沖縄
2009中京大中京愛知
2008大阪桐蔭大阪
2007佐賀北佐賀
2006早稲田実東京
2005駒大苫小牧北海道
2004駒大苫小牧北海道
2003常総学院茨城
2002明徳義塾高知
2001日大三東京
2000智辯和歌山和歌山

2025年は沖縄尚学が夏初優勝。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会そのものが中止されました。


1980~1999年の優勝校

優勝校
1999桐生第一
1998横浜
1997智辯和歌山
1996松山商
1995帝京
1994佐賀商
1993育英
1992西日本短大付
1991大阪桐蔭
1990天理
1989帝京
1988広島商
1987PL学園
1986天理
1985PL学園
1984取手二
1983PL学園
1982池田
1981報徳学園
1980横浜

この20年間だけでもPL学園、横浜、天理、帝京など、高校野球史を代表する名門が並びます。


1960~1979年の優勝校

優勝校
1979箕島
1978PL学園
1977東洋大姫路
1976桜美林
1975習志野
1974銚子商
1973広島商
1972津久見
1971桐蔭学園
1970東海大相模
1969松山商
1968興国
1967習志野
1966中京商
1965三池工
1964高知
1963明星
1962作新学院
1961浪商
1960法政二

この時代は現在とは異なり、公立商業高校や県立校の全国制覇も非常に多いのが特徴です。


1946~1959年の優勝校

優勝校
1959西条
1958柳井
1957広島商
1956平安
1955四日市
1954中京商
1953松山商
1952芦屋
1951平安
1950松山東
1949湘南
1948小倉
1947小倉
1946浪華商

第二次世界大戦により大会は中断され、1946年に再開されました。歴代一覧でも1941年は中止、その後戦争による中断が記録されています。


1915~1940年の主な歴代王者

大会初期には現在と校名が異なる学校も多くあります。

京都二中。

慶応普通部。

愛知一中。

和歌山中。

広島商。

中京商。

松本商。

高松商。

平安中。

などが優勝。

2026年代表・松商学園も、1928年に松本商として全国制覇しています。

1918年は米騒動の影響で大会中止。

1941年も戦争のため中止となりました。


都道府県別優勝回数ランキング

学校ではなく都道府県単位で見ると、また違う景色になります。

順位都道府県夏優勝回数
1大阪14回
2和歌山8回
2神奈川8回
2愛知8回
5東京7回
5広島7回
5兵庫7回
8愛媛6回
9京都5回
10福岡4回
11千葉3回
12高知2回
12沖縄2回
12北海道2回
12香川2回
12奈良2回
12栃木2回
12茨城2回
12群馬2回
12佐賀2回

大阪が14回で単独トップ。和歌山、神奈川、愛知が8回で続きます。


なぜ大阪が14回も優勝している?

大阪には時代ごとに全国屈指の強豪が存在しました。

浪商。

明星。

PL学園。

大阪桐蔭。

履正社。

特に近年は大阪桐蔭の5回が大きい。

さらにPL学園4回。

履正社1回。

歴代の強豪がバトンをつなぐように優勝を積み重ねています。

だから夏の大阪大会は、

「甲子園より厳しい」

と表現されることすらあります。


神奈川は横浜だけではない

神奈川県も夏8回優勝。

横浜が2回。

東海大相模が2回。

慶応も2回。

さらに法政二、桐蔭学園、湘南など歴代王者がいます。

2026年代表は横浜。

もし優勝すれば、神奈川の歴代優勝回数がさらに増えることになります。


和歌山も驚異の8回

人口規模を考えると驚異的なのが和歌山。

夏8回。

戦前の和歌山中、海草中。

箕島。

智辯和歌山。

異なる時代に全国王者が生まれています。

2026年は智辯和歌山が代表。

同校が優勝すれば自身4度目の夏制覇です。


まだ夏の全国優勝がない県も多い

高校野球の長い歴史でも、

青森。

秋田。

岩手。

福島。

山形。

新潟。

石川。

富山。

福井。

山梨。

滋賀。

岡山。

鳥取。

島根。

長崎。

熊本。

宮崎。

鹿児島。

など、夏の選手権でまだ優勝経験のない県があります。

だからこそ県勢初優勝は大ニュースになります。

2022年仙台育英が宮城県だけでなく「東北勢初」の夏制覇を果たした時も、日本中で注目されました。


2026年に「県勢初優勝」がありそうなのは?

2026年代表で注目したいのは、

神村学園(鹿児島)

です。

鹿児島県はまだ夏の甲子園優勝がありません。

しかし神村学園は近年全国上位へ進出し、2026年も優勝候補。

もし頂点に立てば、

鹿児島県勢初の夏全国制覇

になります。

花巻東が優勝すれば岩手県勢初。

日本文理なら新潟県勢初。

青森山田なら青森県勢初。

こうした「県の歴史を変える戦い」も甲子園の魅力です。


2025年は沖縄尚学が歴史を更新

直近の2025年大会では、

沖縄尚学が夏初優勝。

沖縄県としては2010年興南以来の夏制覇となり、県勢優勝回数は2回になりました。

そして2026年。

沖縄尚学は連覇を狙います。

ただし初戦は横浜。

夏の歴史に「沖縄尚学2連覇」と刻めるのか、いきなり最大の試練です。


まとめ|最多優勝は中京大中京7回、都道府県では大阪14回

夏の甲子園で最も多く優勝している学校は、

中京大中京の7回。

続いて、

広島商 6回。

松山商 5回。

大阪桐蔭 5回。

PL学園 4回。

となっています。

都道府県別では、

大阪14回

が全国最多。

和歌山・神奈川・愛知が8回。

東京・広島・兵庫が7回です。

そして2026年。

横浜や智辯和歌山など歴代王者が優勝回数を増やすのか。

沖縄尚学が連覇するのか。

それとも神村学園、花巻東、日本文理などから県勢初王者が誕生するのか。

第108回大会が終了した時、

この歴代優勝校一覧に新しく刻まれる学校名

はどこになるのでしょうか。