【AI予想】「AIによる自動売買」は本当に儲かるのか?月利20%を謳うツールの裏側とリスク
「このAIツールを使えば、何もしなくても毎月20%増えていきます」
「最新のAIが相場を完全予測。あなたはスマホを見るだけ」
SNSやYouTube広告で流れてくる、夢のような自動売買ツール(EA)の宣伝。
2026年の今、AIという言葉の信頼性が高まったことを悪用し、こうした「AIを語った詐欺まがいのツール」が爆発的に増えています。
当サイト「AI予想パビリオン」が、金融工学とプログラミングの視点から断言します。
「月利20%を保証するAI」は、この世に存在しません。もし存在すれば、それは数年で世界中の富を吸い尽くしてしまいます。
なぜ彼らは平気で嘘をつくのか? その技術的なカラクリと、初心者が陥る「破滅へのシナリオ」を暴露します。
【AI予想パビリオン:免責事項】
- 記事の性質:本記事は、自動売買プログラム(EA)のバックテスト改ざん手法や、ポンジ・スキームの構造に基づいた注意喚起記事です。
- リスクについて:「必ず儲かる」という勧誘は金融商品取引法で禁止されています。怪しいツールには絶対に手を出さないでください。
目次
数学の証明:「月利20%」は世界征服を意味する
まず、冷静に電卓を叩いてみましょう。
もし本当に「月利20%」で回り続けるAIがあったら、どうなるでしょうか?
元本100万円でスタートしたとします。
- 1年後:約890万円(これくらいならありそう?)
- 3年後:約7億円(宝くじレベル)
- 5年後:約560億円(大企業レベル)
- 10年後:約3,190兆円(国家予算の30倍)
「複利」の力を計算すれば、月利20%が永続することが数学的に不可能であることは明白です。
もし開発者が本当にそのAIを持っているなら、あなたに数万円で販売などせず、こっそり自分で運用して、今頃イーロン・マスクを超えているはずです。
詐欺ツールの正体1:「カーブフィッティング(過剰最適化)」
「でも、バックテスト(過去の成績)では右肩上がりだったよ?」
そう反論する方もいるでしょう。
しかし、そのデータこそが罠です。
AIを使えば、「過去のチャートにだけ完璧に合わせたカンニングペーパー」を作るのは簡単です。
これを専門用語で「カーブフィッティング」と呼びます。
| AIの種類 | バックテスト成績 | 未来の成績(実運用) |
|---|---|---|
| 本物のAI | 凸凹しながら少しずつ増える。 (現実的) | 相場が変わっても対応できる。 |
| 詐欺AI(カーブフィッティング) | 綺麗な右肩上がりの一直線。 (不自然に完璧) | 運用開始した瞬間に通用せず、マイナス転落。 |
「過去問の答えを丸暗記したAI」は、問題が変わる(未来の相場になる)と、手も足も出ずに赤点を取るのです。
詐欺ツールの正体2:「コツコツドカン」のマーチンゲール
もう一つの定番手口が、負けたら賭け金を倍にする「マーチンゲール法」を組み込んだAIです。
- 特徴:勝率は99%。「毎日利益が出ています!」と画面を見せてくる。
- 裏側:含み損が出ても、戻るまで無限にナンピン(買い増し)し続ける。
- 結末:「〇〇ショック」のような一方的な暴落が来た瞬間、資金が尽きて一夜にして口座残高がゼロ(ロスカット)になる。
これは「投資」ではなく、「時限爆弾の抱え込み」です。
月利20%の正体は、「破産するリスクを背負う代わりの一時的な報酬」に過ぎません。
「本物のAI自動売買」のリアルな数字
では、まともな証券会社やヘッジファンドが使う「本物のAI」はどれくらい儲かるのでしょうか?
答えは、「年利 5%〜15%」です。
月利ではなく、年利です。
本物のAIは、「攻め」よりも「守り」に特化しています。
「相場が暴落した時に、いかに損を小さくするか」「リスクを分散させて安定させるか」。
これこそがAIの真骨頂であり、月利20%のような派手なギャンブルは行いません。
まとめ:聖杯(Holy Grail)は存在しない
もしあなたが「AIによる自動売買」を始めたいなら、以下の3つの条件を満たすものだけを選んでください。
- 大手ネット証券が提供している公式ツールであること。(SNSの個人販売ではない)
- 「月利」ではなく「年利」で説明されていること。
- 「必ず儲かる」ではなく「リスク(最大ドローダウン)」が明記されていること。
2026年になっても、投資の世界に「打ち出の小槌」は発明されていません。
AIは魔法使いではなく、単なる「優秀な計算機」です。
甘い言葉に騙されて、大切な資産を「質の悪い計算機」に溶かされないよう、十分にご注意ください。







